ダブルレンズカメラはf1.6 Leica SUMMILUX-Hレンズを採用

ファーウェイのスマートフォンが搭載するカメラ機能は、P9から採用されているLeicaブランドのダブルレンズカメラによって、評価が大きく高まっている。もちろんMate 10 Proも、Mate 9から引き続きLeicaブランドのダブルレンズカメラだ。

Mate 10 Proが搭載するダブルレンズカメラは、レンズが大きく進化し、f値1.6という明るいLeica SUMMILUX-Hレンズを新たに採用した。このレンズは、Mate 10 Proのために新設計されたものとのことだが、スマートフォンのカメラにf1.6のレンズというのは、非常に贅沢といっていいだろう。

  • Mate 10 Pro

    背面のダブルレンズカメラは、従来同用の1

撮像素子は、1,200万画素のRGBセンサーと、2,000万画素のモノクロセンサー。この仕様はMate 9と同じだが、センサー自体は新しいものとのこと。両レンズともに、光学手ブレ補正機能を持つ。f1.6のLeica SUMMILUX-Hレンズと合わせて、より鮮明で暗い場所にも強い撮影が可能になったと強調している。

主な撮影機能は、P10などと大きく変わってはいない。撮影モードは、標準のオートモードに加えて、マニュアル撮影のPROモード、モノクロ撮影、HDR、背景のボケ具合を調節できるワイドアパーチャモード、背景ぼかしと肌補正などの機能を併せ持つ人物撮影専用のポートレードモードなどだ。

  • Mate 10 Pro

    レンズ部はやや飛び出している

  • Mate 10 Pro

    撮影モードは、オートモード以外に、モノクロ、HDR、パノラマ、ワイドアパーチャモード、ポートレートモードなど

先に紹介したように、Kirin 970のAIプロセッサを活用することで、標準のオートモードでは13種類の被写体やシーンを認識し、最適な撮影モードを自動設定。誰でも簡単に、高品質な写真が撮れる。

実際にオートモードで撮影した写真をいくつか掲載しておくが、日中から夜景まで、どれもクオリティの高い写真が撮影できた。逆光の場面やイルミネーションなど、強い光源がフレームインするような厳しい条件でも、オートモードで破綻なく撮影できている点は、さすがLeicaブランドを冠するだけのことはあるという印象だ。手軽にこれだけのクオリティの写真が撮影できるという点だけでも、Mate 10 Proを手にする大きな理由になるだろう。

ディスプレイ側のインカメラは、800万画素のセンサーとf値2.0のレンズだ。より広範囲の自撮り撮影ができるように広角レンズを採用するとともに、インカメラでもポートレートモードが利用可能となっている。インカメラの仕様は、P10などのLeicaブランドカメラ搭載モデルとほぼ同等だ。

  • Mate 10 Pro

    澄んだ空の青さに、建物も細かな部分まで潰れずクッキリ

  • Mate 10 Pro

    赤から緑まで、鮮やかな色をしっかりと再現

  • Mate 10 Pro

    薄暗い教会の内部。見た目よりもかなり暗かったが、荒れることなくクッキリと撮影できている

  • Mate 10 Pro

    夕日に照らされるビル群。実際の見た目の色合いが再現されるとともに、明るい場所から暗い場所まで、階調も抜群

  • Mate 10 Pro

    こちらはモノクロモードで撮影。豊かな階調はさすがLeicaといった雰囲気

  • Mate 10 Pro

    このような逆光で、かつ日光が映り込むシーンでも、木の葉の色合いがしっかり再現されている

  • Mate 10 Pro

    明るいイルミネーションでも、周囲が潰れていない

  • Mate 10 Pro

    ディスプレイ上部のインカメラは、800万画素のセンサーとf値2.0のレンズを採用。広角レンズで大勢でのセルフィー撮影も余裕だ