使えば使うほど賢くなるAlexa

AmazonのAlexaはクラウドベースのAmazon Web Service(AWS)をコアにしたAIサービスです。Alexaを乗せたスマートスピーカーや、今後発売されるAlexa対応のスマートフォン、スマートデバイスをユーザーが使えば使うほど、皆の"集合知"がAIに集まって、様々な機能がぐんと便利に使えるようになる機械学習の能力を備えています。日本語力も多くのユーザーが使うほど上達するそうです。

Alexaはアメリカにイギリス、ドイツとインドの4地域で先行スタートしていましたが、それぞれのユーザーが独自の言語、独自のライフスタイルや文化をAlexaに伝えてきたことで、今は使い勝手がよく練り上げられているそうです。

Amazon Alexa担当のシニア・バイス・プレジデント、トム・テイラー氏が製品の魅力を語りました

8日に行われた新製品記者発表会には、米AmazonからAmazon Alexa担当のシニア・バイス・プレジデントであるトム・テイラー氏が登壇しました。テイラー氏は、Alexa対応のスピーカーは7基の内蔵マイクアレイと独自の雑音除去・整音回路を搭載したことで、離れた場所にいるユーザーの音声コマンドを正確にピックアップできると説明しています。

Echoの天面には7つのマイクによるアレイシステムが搭載されています。どの方向から話しかけても素速く・正確に反応してくれるのがEchoシリーズの特徴です

そのうえで、ユーザーがどんな言葉を発したか、クラウド上にある高精度な発話意図解析、語彙認識エンジンを介しながら理解して、コマンドに対して正しい応答を素速く返します。「日本語はとても難しい言語ですが、音声コマンドのフレーズに含まれる言葉を文脈まで読みながら理解して、正しい答えを返せるのがAlexaの特徴です」とテイラー氏が誇らしげに語ります。

発表会のデモンストレーションで披露されたAlexaの音声応答は、おそらく頻出するフレーズは生声で収録しておき、その他のイレギュラーな応答は音声合成で発話しながら返しているものと思われますが、とても流ちょうで"ロボットっぽくない"仕上がりでした。これなら家庭でも違和感なくAlexaとお話できそうです。