2017年10月18日から21日にかけて愛知県のポートメッセ名古屋にて開催されている西暦奇数年における国内最大規模の工作機械展「メカトロテックジャパン2017(MECT2017)」において、オークマは、スマートファクトリー化をすすめるための、IoTサービス「Connect Plan」や次世代型超複合加工機「MU-6300V LASER EX」などの展示を行っている。

Connect Planは、工場稼働モニタ「Factory Monitor suite」(PC用ソフトウェア)と「OSP(Okuma Smart Factory) suite」を接続することで、機械の稼働状況を見える化するサービス。稼働状況の詳細は、AIを用いた解析によって確認することができる。

「Connect Plan」で稼働状況を見える化。データの分析をし、改善につなげるほか、積みあがったデータを活かして工場の停止時間を予測し、対応することで、生産性の向上を図ることができる

AIが工場の隠れた課題をあぶりだすことも可能。プログラムの準備にかかった時間、工具の段取、オペレータの不在などといった、停止時間の詳細を確認できる

また現在、Connect Planに合わせたアプリ開発も行われている。さまざまな機能をあらかじめ備えた製品を提供するのではなく、スマートフォンのようにわかりやすいUIで、ユーザーが必要とする機能をダウンロードして利用できるといったサービスの拡大を検討しているとのことだ。

一方の次世代型超複合加工機「MU-6300V LASER EX」は、多品種の少量生産でも高い生産性をもつ、スマートファクトリーのコアマシン。従来、材料の旋削やミーリング、熱処理・表面処理、研削といった過程を複数の加工機で行っていたところを、同製品は、1台で完結することができる。

次世代型超複合加工機「MU-6300V LASER EX」

ブースではそのほか、並行2スピンドルターニングセンタ「2SP-2500H」、インテリジェント複合加工機「MULTUS B250 II」などを展示している。

インテリジェント複合加工機「MULTUS B250 II」

並行2スピンドルターニングセンタ「2SP-2500H」