トレンドマイクロは11日、IoT向けのセキュリティ戦略を発表した。同社ではIoTに関する製品を「デバイス」「ネットワーク」「コントロールセンター」「データアナライザ」の4層(レイヤー)に分け、IoT向けセキュリティではすべての層に適したトータルセキュリティを提供していくとした。

IoTレイヤー全てに対しセキュリティを提供

4レイヤーのうち、「コントロールセンター」はIoTデバイスへの制御をつかさどるもの、データアナライザはIoTデータを分析するものとする。同社はIoT環境で守るものは「データ」であると位置付けるが、このデータが各層に点在するため、すべての層に対しセキュリティ対策を適用する方針と発表した。

加えて、複数のIoTデバイスがつながった家庭「スマートホーム」や、工場内の機器からデータがクラウド/ローカルに相互に送信される「スマートファクトリー」など、状況に応じても最適なトータルセキュリティ対策を提供する。

例えばスマートホームでは、スマート家電からのデータがルータを経由し、(場合によってはスマート家電ハブを経由して)クラウドへ送られる。PCやスマートホンなどのデバイス保護は「ウイルスバスター for Home Network」を提案するが、テレビやエアコン、冷蔵庫など、セキュリティソフトウェアを適用できないデバイスにもセキュリティ対策を行うため、ルータを主とした通信監視システム「Trend Micro Smart Home Network」や、IoT機器向けのセキュリティソリューション「Trend Micro IoT Security」などを提供する。

このほか、向上向けセキュリティ対策製品群や、スマートカーに搭載されるIoT機器向けのセキュリティ対策製品群も用意し、状況に適したトータルセキュリティを提供していくとした。