―― グローバルでシェアアップ、これから2位や1位を目指すには、米国市場が重量ではないでしょうか。どのような戦略でいどまれますか。

Jim Xu氏 : 米国は非常にハイエンドな市場です。PRがもっとも重要な市場でもあります。ファーウェイも重要視しており、継続的に努力しています。米国のオープンマーケットでは、PCのMateBook、スマートフォンのMate 9、スマートウオッチを販売していますが、成績は悪くありません。

また、米国も日本と同じように、キャリア市場のボリュームが大きいのです。今は詳しくお話しできないのですが、それほど遠くなく、米国の通信事業者からもある程度の実績を出せるのではないでしょうか。

―― ファーウェイのスマートフォンには、Mate、P、nova、honorというシリーズがあります。そのまま行くのか、それとも再編があるのでしょうか。

Jim Xu氏 : 確実なことはいえないのですが、日本市場ではファーウェイのボリュームは小さいので、個人的には、4シリーズは多いのではないかと。ユーザーの反応を見ながら、しぼっていくのではないかと考えます。

これらの4シリーズには、それぞれ特徴があります。Mateなら、ロングバッテリー、機能のバランス、パフォーマンスなど、ビジネスパーソン向けです。Pは、カメラとデザインです。魅力を高め、精巧に、コンパクトにしていきます。novaとhonorは若者向けとミドルレンジの位置付けで、コストパフォーマンスが最大の特徴です。

―― その4シリーズ、グローバルではどうでしょう。

Jim Xu氏 : 欧州ではPシリーズがメインです。Mateシリーズの大画面は、こだわり派やギークには評判がいいのですが、Pシリーズのほうが広く受け入れられています。また、中東、アジア太平洋、ラテンアメリカでは、大きな画面に人気があり、バッテリーの持ちを気にするユーザーが多いです。よって、これらの地域ではMateが中心になります。

中国では、1年間で空く4.5億台の新しいスマホが販売されます。こちらはMateとPの両方ですが、女性はPシリーズを、男性はMateシリーズを選ぶ印象です。

MateシリーズとPシリーズは、フラッグシップ機です。世界各国で3世代ほどの製品を販売してきました。novaとhonorも、あと2世代くらいは継続的に新モデルを販売して、どんな製品がその国や地域に合っているのか、パターンを見つけたいですね。