アクロニス・ジャパンは9月20日、個人向けバックアップソフト「Acronis True Image 2018」を発表した。パッケージ版の発売日は10月13日。ライセンス形態や対応OS、価格などの詳細は、別記事『ランサムウェア対策強化 - バックアップソフト「Acronis True Image 2018」』を参照のこと。ここでは発表会の内容をお伝えする。

Acronis True Image 2018のパッケージ(左)と発表の挨拶に立つ大岩憲三代表取締役(右)。「派手な新機能はないがその分完成度は高くなった」と語る

Acronis True Imageは、2クリックのシンプルな操作でバックアップが行えるソフトで、バックアップデータはローカルストレージもしくはアクロニスのクラウドストレージに1つのイメージファイルとして保存する(イメージバックアップの場合)。PCのシステムやドキュメントなどの丸ごとバックアップ&リストアが可能で、ファイル単位やフォルダ単位でのバックアップとリストアにも対応する。

Acronis True Image進化の歴史(左)と2018の主な変更点(右)

新バージョンでは、NASのワイヤレスモバイルバックアップやInstagramのバックアップ、アクティブ ディスククローンやWinPEブートメディアの作成などの機能を新たに搭載した。

従来機能も大小240項目以上を強化しており、高速バックアップのパフォーマンス向上、AIを利用した「Acronis Active Protection 2.0」によるランサムウェア対策の強化とユーザーエクスペリエンスの改善、macOSでもAcronis Active Protectionが利用可能になったほか、Macbook Pro Touch Barのサポートにも対応する。

Acronis Active Protectionでのランサムウェア対策では、従来ファイルの挙動を見て判断していたところを、OSの振る舞いそのものまで見て判断するように高度化している。

Facebookのバックアップ機能に加えて新たに対応した、Instagramのバックアップでは、写真やコメント、アカウント情報、「いいね!」、タグ、コメントの数などの情報もバックアップできるようになった。バックアップの内容からJPEG画像を検索して探したり、1ファイル単位で書き出すといったことも可能だ。なお、発表時点ではInstagramバックアップ機能は実装しておらず、9月中のアップデートによる提供を予定する。

クラウドtoクラウドでのバックアップに対応しており、パソコンがなくてもオンラインダッシュボードからバックアップを管理できるので、スマートフォン中心でInstagramを利用しているユーザーにとっても使いやすくなっている。

Acronis Active Protection 2.0ではアクティブディスクのクローンをシステムの再起動なしに作成可能になった(左)。またSNSのInstagramのバックアップに対応(右)。通常ではローカルに保存できない写真が保存できるメリットは大きいといえそうだ

発表会では、実際にAcronis True Image 2018を利用して、改良されたユーザーインタフェースを紹介。Facebookのバックアップをデモンストレーションしてみせた。

デモの様子。UIが2017から少し変更され、画面下に配置されていたバックアップと復元のボタンが上に移動して、新たに履歴を表示する「アクティビティ」ボタンが追加されている(左)。除外設定で隠しファイルやシステムファイルをチェック1つで対象にできるようになっている(右)

また、新製品の発売を記念して、「Facebook・Instagramのバックアップをとれるのは Acronis True Image 2018! セルフィーライトクリップ プレゼント」キャンペーンを実施する。

facebookやInstagramに投稿した写真を、Twitterのコメント欄に投稿したユーザーの中から1名に、ベストフォト賞としてセルフィーライトと「AcronisオリジナルQUOカード(1万円分)」をプレゼント。40名にセルフィーライトをプレゼントする(うち5名に特別賞としてAcronis True Image 2018をプレゼント)。

応募期間は9月20日(水)~10月31日(火)23:59まで。抽選は11月上旬に実施し、当選の連絡は公式アカウントからTwitterのダイレクトメッセージで行う。このほか詳しい応募要項はキャンペーン詳細ページを参照のこと。

スマートフォンに装着して使うセルフィーライトクリップをキャンペーンでプレゼント。オフから3段階までの調光が可能だ