トーンモバイルは電話を使った「振り込み詐欺」回避のために、詐欺・セールス電話防止システムをすべてのユーザーに標準サービスとして提供する。標準サービスとして提供する理由は、「誰もが”自分は詐欺に合わない”と考えてしまうため、オプションでは防げない。標準で提供することがもっとも有効だと考えた(石田氏)」からだという。

このサービスを「あんしん電話」と名付け、警察庁、迷惑フィルタサービスに寄せられた電話番号を蓄積した外部データベース、トーンモバイルの電話システム、そして「TONEあんしんAI」を「TONEあんしんGateway」で接続して、着信した電話番号が安全かどうかを表示する。もし詐欺の可能性がある電話番号から着信すると、IP電話、090電話ともに「危険な可能性のある着信」と画面に大きく表示される。相手が事業者の場合、連絡帳に登録していない電話番号でもデータベースから事業者名を表示する。

サービスの開始は10月3日からで、対象端末はTONE m15、TONE m17。利用中のユーザーには利用規約への同意を行ってもらうという。

「あんしん電話」、および「あんしんインターネットLite」を実現している仕組み

詐欺の可能性がある電話番号からの着信は赤で警告が表示される

いたずら電話やしつこい営業などの可能性が高い番号は黄色い表示が出る

さらにインターネットを介した「振り込み詐欺以外の特殊詐欺」には、「あんしんインターネット Lite」で対応する。Webフィルタリングと専用ブラウザを無料ですべてのユーザーに提供するとのこと。こちらも外部データベースを「TONEあんしんGateway」で連携して実現している。

専用ブラウザでフィッシング詐欺やワンクリック詐欺の可能性があるサイトを閲覧しようとした場合、フィルタリング対象であることが表示され、閲覧できない仕組みだ。こちらのサービス開始も10月3日からとなる。

専用ブラウザでは詐欺の可能性があるサイトは警告画面が表示される