もの忘れに効果的な『リマインダー』だが、箇条書きという原則がある。買いものリストの管理には便利なアプリではあるものの、品ものを1行にまとめて書くと買ったかどうかのチェックができなくなるため、複数の行に分けて入力せねばならない。
愚直に手入力せず、「○○をリマインド」とSiriの機能を使う方法もあるが、買いものの品数が増えるとそうもいかない。食パンに牛乳、たまごにチーズ……「食パンをリマインド」などとひとつひとつ読みあげることを考えると、気が遠くなってしまう。
お勧めの方法は、他のアプリとの連係プレーだ。『リマインダー』には、他のアプリでコピーした文字列を貼り付け(ペースト)する機能がある。『メモ』や『メール』、『メッセージ』といったiOSに付属のアプリはもちろんのこと、『LINE』や『Twitter』といったサードパーティー製アプリとも連係できるので、ぜひ活用したい。
この方法は、家族や友人の力を活かせることもポイント。買いものリストを列挙してくれるよう、巧妙に(?)聞き出せばいいのだ。その際、品ものごとに改行するよう頼むことも忘れずに。家族であればやがて慣れるだろうから、「なにか買ってくる?」などと訊ねれば、すぐにリストを送信してくれることだろう。ねぎらいの言葉はないかもしれないが。
なお、あらかじめ家族共用のメモを用意しておき、そこに買ってきてほしいものをリストアップしておくという高等テクニックもあるが、あまりお勧めできない。『リマインダー』は購入したものをチェックしてリストから消せるし、スーパーやコンビニに近づくと通知する機能もあるので、買いものリストの管理には断然使いやすいのだ。