雇用形態はフルタイムで働く社員と、提示されたタスクを選択してこなす業務委託の2種類。前者はオフィスに勤める一般的な社員と変わりなく、異なるのはリモートワークだということのみ。後者は業務を選択して、こなしたぶんの報酬を受け取る形態なので、子育て期間中といった場合でも時間に融通が利く。
どういう人材が多いのか問いかけると、「99%が女性で、男性はリモートワークに向かないのではないかと疑ってしまうほどです(笑)」と、中川氏は本気なのか冗談なのかわからない表現をした。
都市部と地方の仕事格差を是正
ただ、女性が多いというのもうなずける。セクハラやマタハラ、パワハラを受け会社を辞めざるをえなかった、結婚や妊娠を機に退職したという方々のなかには、まだまだ働きたいという方も多いだろう。そもそもリモートワークならハラスメントは受けないし、出産したばかりで子どもから目が離せなくても自宅で仕事ができる。
さらに、都心と地方との職の格差も埋められる。地方は給与水準が低かったり、そもそも転職先が少なかったり、求職者には厳しい場合が多い。中川氏は、スタッフの3割が関東地方、7割がそのほかの地方在住だという。リモートワークにより、都心と地方の格差を削減したといえよう。