Blue Beeは8月25日、大型産業用マルチロータ型ドローンに、GPS衛星による高性能な測位を可能とするPrecise Point Positioning with Ambiguity Resolution(PPP-AR)を対応させることに成功したと発表した。

従来、GPS信号などを用いた無人航空機の運行中位置測定は誤差が数m程度あるため、任意地点への着陸を自律的に行う際の課題となっていた。また、土地測量などに用いられているRTK技術を用いる方法も考案されているが、単一地上局との通信が必要であるため、遠隔地点への自律飛行および着陸はできないという課題があった。 今回、同社では、制御ネットワーク開発実装技術とフライト制御コンピュータの拡張開発を行うことで、PPP-ARの実装と、飛行実験に成功したという。

なお、同社によると、すでに、量産化に向けた準備を進めており、産業用無人航空機ブランド「XYZ(エクシーズ)」として、実務的な産業特化型サービスの実現を目指すとしている。

Blue Beeの大型無人機の外観