コマツとオリックス・レンテックは8月25日、ドローン事業で提携し「3次元測量業務支援サービス」を開始すると発表した。

国内の建設業界では、高齢化などにより深刻な労働力不足が課題となっており、国土交通省では、建設現場における生産性向上を目標に、調査・測量から設計、施工、検査、維持管理・更新までのプロセスにおいてICT技術を活用する「i-Construction」を推進している。そこで現在、ドローンなどで測量した3次元データを利活用し、建設生産プロセス全体を効率化することで、建設業界の生産性向上や労働力不足解消が期待されている。

「3次元測量業務支援サービス」と「LANDLOG」を通じた事業モデル全体像

今回発表されたサービスは、オリックス・レンテックが計測に必要なドローンやGNSSローバーなどの測量機器をコマツに提供し、コマツがドローンなどの測量機器のレンタルサービスと、取得した計測データの利活用に必要なソフトウェア機能一式をコマツが顧客に提供するもの。

また、コマツは計測データの点群自動作成処理などの3次元データを作成する、3次元測量業務支援アプリ「UNISURVEY」と測量機器をセットにして、10月より顧客に提供する予定だ。なお、UNISURVEYは、コマツが共同事業者と共に10月より提供開始予定の、建設生産プロセス全体をつなぐ建設事業者向けの新プラットフォーム「LANDLOG」上で運用される第1号アプリケーションとなる予定だという。

両社は今後、同サービスの提供により、測量会社のドローン導入に伴うコスト軽減や時間・労力・システム投資などの負担軽減、ソフトウェアの陳腐化リスク低減を図り、3次元測量業務を支援していくと説明している。