工場の設立は、米国の州にとって、大きな雇用と税収をもたらすことにつながる。そのため、Foxconnの工場がどこに設営されるのか、米国中部を中心としたオハイオ、ペンシルベニア、ミシガン、イリノイ、ウィスコンシン、インディアナ、テキサス各州が、誘致に向けた交渉を繰り広げていた。Bloombergによると、そのなかでウィスコンシン州が、誘致合戦を勝ち取った模様だ。

Foxconnは2013年に、ペンシルベニア州に工場を建設する、との発表を行ったが、現在までのところ、実際の建設には至っていない。同社の工場は台湾、中国を中心に、インド、ブラジル、などに広がっており、労働力の安さ以上に、地元の自治体と組んだ様々な優遇措置の上に成り立っていると言われている。

米国に工場を誘致する上で、Foxconnが納得できるだけの条件を、ウィスコンシン州が提示したのかどうかについても、注目をしておくべきだろう。