キーエンスは、「トレーサビリティ」について総合的に学べる情報活用サイト「トレーサビリティ大学」を公開したと発表した。

「トレーサビリティ」とは、トレース(追跡)とアビリティ(能力)を組み合わせた造語で、日本語では「追跡可能性」と訳されるものだが、同社では生産から消費者への物流の流れだけでなく、製造工程内の履歴管理にも用いられる考え方であるとしており、特に製造工程における2次元コードの印字や読み取りによるデータ管理ノウハウの理解は重要なものとなるとの考えを示しているほか、トレーサビリティの実際の仕組みや、製造工程での運用ノウハウに対するニーズも製造の現場から受けていることもあり、同サイトを公開するに至ったとしている。

そうした背景から、同サイトでは、トレーサビリティに関する「基礎知識」、「歴史と進化」といった基礎教養的なものから、「導入の基本」といった現場に即した情報、そして各業界に向けた「規格・法規制」といった項目が用意されており、トレーサビリティを学びたい初心者からすでに現場で携わっている人まで幅広く情報を入手することが可能となっている。

なお、ユーザー登録を行うことで、「トレーサビリティの教科書」(PDF)もダウンロードすることが可能だという。