シュナイダーエレクトリックのグループ会社であるデジタルは7月3日より、工場などで小型装置の制御を行うPLC(プログラマブル ロジック コントローラー)のエントリーモデル「Modicon M221(モディコン エム221)」を販売開始した。また、同製品の発売に合わせ、日本語対応の無償プログラミングツール「SoMachine Basic(ソーマシン ベイシック)」の日本語版をリリースした。

PLCのエントリーモデル「Modicon M221」(左)と無償プログラミングツール「SoMachine Basic」(右)

日本初上陸となる「Modicon M221」は、100カ国以上での導入実績を持ち、同社のPLCラインナップ中最もシンプルなモデル。オプションの本体組込みカートリッジ型I/Oで、外形を変えずに増設することができる。イーサネットを標準装備したモデルも用意されるほか、豊富なI/O拡張を持ち、最大7台まで、バス拡張モジュールを利用すれば合計14台まで接続が可能だ。

加えて、プログラマブル表示器HMIやインバータなど、さまざまな機器との接続が可能となっている。さらに、オプションのセーフティ拡張モジュールによってSIL2/SIL3の安全レベルを実現するという。そのほか、SDカードを使ったプログラムインストールやバックアップを可能にし、パソコンなしでのメンテナンスが可能とのこと。製品情報は前面のQRコードからスマートフォンやタブレットで閲覧できる。周囲環境温度は、-10℃から55℃と、低温から動作する。

無償開発ツール「SoMachine Basic」は、多種類の生産機器に必要な機能を効率的に開発できるよう工夫したもので、モジュール選択、プログラミング、デバッグの3ステップでプログラム作成が行える。多言語に対応しているため、海外への展開にも対応する。

これらの製品は、コンパクトでコストメリットの要求が厳しい、小規模でシンプルな生産製造装置、加工機への導入を見込んでいるという。