SUBARU(スバル)は、同社の運転支援システム「アイサイト」を大幅に進化させ、高速道路の渋滞時を含む全車速域でアクセル・ブレーキ・ステアリング操作を自動制御して運転負荷を大幅に軽減する「ツーリングアシスト」を搭載することを発表した。この新しい「アイサイト」は、今夏発表予定の新型「レヴォーグ」、「WRX S4」全車に標準装備される。

「アイサイト」に新機能「ツーリングアシスト」を搭載(出所:SUBARUニュースリリース)

「アイサイト」は、ステレオカメラによる前方状況認識と高度な制御を行う、同社の運転支援システム。車両の前方を監視して距離を測ったり、クルマや歩行者、区画線などを識別したり、広い視野角と視認距離、カラー画像によるブレーキランプなどを認識し、状況に合わせてクルマの各ユニットを適切に制御するものだ。

新機能「ツーリングアシスト」は、アイサイトの「車線中央維持」の作動領域を従来の「60km/h以上」から「0km/h以上」へと拡大するとともに、「先行車追従操舵」を追加し、「全車速域追従機能付クルーズコントロール」と組み合わせることで、高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動制御する。これらに、ステレオカメラによる区画線と先行車の2つの認識情報を併用することで、ドライバーへの負荷が大幅に軽減するという。

また、新型「レヴォーグ」と「WRX S4」は、同社では国内仕様初となる「後退時自動ブレーキシステム」の採用や、ドライバーの認識範囲を拡げさらなる安心をプラスする「アイサイトセイフティプラス」(後側方警戒支援、ハイビーム/ロービーム自動切替、リアカメラ映像をルームミラーに表示、フロント&サイドビューモニター)を設定することで、安全性にさらに磨きが掛かる。

なお、同社公式Webサイト内の、専用サイトでは、進化したアイサイトのムービーコンテンツが公開されている。