PCの置き換えを狙うiPad Proの追撃をかわせるか

一方で、WindowsのモバイルPCが押さえている市場を虎視眈々と狙っているのが、日本でもSurface Proに先んじて10.5インチの「iPad Pro」を発売したばかりのアップルだ。

iPad Pro 10.5インチモデル。iOS 11でPC置き換えを狙う

最新モデルでは、タブレットとして使いやすい薄型軽量のサイズ感を維持しながら、定番だった9.7インチの画面を10.5インチに大型化。カバーを兼ねたキーボードに日本語版を追加したことで、日本市場での注目度も高い。

最大の特徴は、PCのように使える「マルチタスク」や「ファイル操作」機能を追加し、PCの本格的な置き換えを狙っている点だ。だが、これらの機能を使うためには今秋にリリース予定の「iOS 11」を待つ必要がある。

これに対してマイクロソフトは、6月末まで下取り価格を増額するキャンペーンを展開。その対象は古いSurfaceだけでなく、iPadも含んでいる。アップルが体勢を整えるまでの間、Surface Proはなるべく多くのWindowsユーザーをPC市場につなぎとめておくことが使命になりそうだ。