高品質なモノづくりを支える育成プログラム

モノづくり革新センターの生産ラインで活躍するスタッフは、独自の育成プログラムである「モノづくり道場」で丸2日間に及ぶ厳しいトレーニングを積む。それぞれの適正に応じたスキルを身に着けた後に、初めて現場に出ることが許される。現場に出た後にも、技術の習熟度を高めるほど「帯(オビ)」と呼ばれる評価スコアが上がり、高位の「赤帯」を獲得したスタッフが「匠」の称号を得るユニークな制度も設けられている。例えば、EZ1000シリーズの生産ラインでは、出画検査をはじめとする要所に1名ずつ匠の称号を得たスタッフが配置され、高品質なモノづくりに貢献しているという。

工場で働くスタッフのスキルを高めるため「モノづくり道場」を2008年に導入した

パナソニックではこのユニークな「モノづくり道場」のトレーニングプログラムを、世界7拠点に展開する工場施設にも導入することで人材のスキルアップと生産品質の工場に結びつけている。モノづくり革新センターの所長・阪東弘三氏は「商品の品質だけでなく、モノづくりそのものを鍛え、また現場に関わる人材の育成にも注力してきたことが当初の強み」だと胸を張る。同所を「モノづくりのマザー工場」として位置づけた阪東氏は、築きあげたノウハウを各拠点に展開していくことでパナソニックの高品位な製品を全世界のユーザーに届けたいと、熱い意気込みを語った。

特に難しいスキルが必要とされる「ビスの横留め」

「製品そのものだけでなく、モノづくりに関わる人材を育てることも、ジャパンプレミアムの精神」と語る、モノづくり革新センターの阪東弘三所長