KDDIは30日、ホームIoTサービスの「au HOME」を発表した。家のIoT化を進展させる意欲的な取り組みとなりそうだが、一方で不透明な部分も多く、未知数の高いサービスでもある。

「au HOME」の対応デバイス

「au HOME」でできること

au HOMEは、外出先からの自宅の状況把握がスマホの専用アプリから行えるサービス。ホームゲートウェイに無線通信が行えるドングルを差し込み、スマホとセンサーデバイスをつなぐ仕組みだ。

au ひかりのホームゲートウェイにドングルを差し込み、スマホとセンサーをつなぐ

これにより、自宅に設置したセンサーをもとに、ドアの鍵・窓の開閉状況が確認できたり、ネットワークカメラを利用して、外出先から自宅にいる家族やペットとコミュニケーションを取ったりすることができる。

ネットワークカメラの利用イメージ

サービス開始は7月下旬以降。対象者は「au ひかり」ユーザーで、利用にあたっては、月額基本料490円が必要なほか、デバイス(センサー)を購入する必要がある。月額980円でデバイスとセットのプランも用意されている。

サービス開始段階では用途が限られるが、デバイスを増やして、できることも広げていく。たとえば、スマートプラグ。コンセントとプラグの間に挟みこみ、利用電力量を専用アプリから確認する。このあたり、KDDIは「au でんき」との連携が図りやすい部分であり、KDDIとしても旨みのある部分だろう。

センサーデバイスの種類は増えていく

赤外線リモコンも提供予定のデバイスだ。エアコン、照明、テレビなどのオン/オフをアプリから行えるようになる。さらには、グーグルと提携し、KDDIの専用アプリがGoogle アシスタントと連携することも明らかになっている。