ネオキャリアの子会社である、enigma(エニグマ)は6月1日、従業員の福利厚生を目的とした前払給与サービス「enigma pay(エニグマペイ)」を発表した。

事業スキーム

enigma pay(エニグマペイ)は、勤怠打刻データ、給与データをもとに、従業員からの前払い給与申請を、エニグマが企業に代行して支払う、FinTechサービス。企業側のサービス導入・システム運用などにかかる費用は無料、また従業員側は一定の手数料を支払うことにより、サービスを利用することができる。

申請は、PC、スマートフォン、フィーチャーフォンの各種デバイスから可能。受け取りにあたっての特定口座や専用口座は必要なく、従業員自身の銀行口座に振り込むことができる。午前9時25分までに申請手続きが完了すれば、当日中に受け取ることが可能で、利用時の事前申請は不要だ。

前払給与サービスは2007年頃から存在していたが、企業としては導入・運用に掛かるコストが高額であるため意向があるにも関わらず導入できない状況があった。しかしながら求職者側のニーズは高く、求人情報の給与支払い方法を「日払い可」とすることで応募数は約3.7倍アップ、また給与支払い方法を「日次・週次ともに可能」とすると、定着率が改善するといわれているという。そこで、導入・運用に関する工数をエニグマ側で負担することで、サービスの裾野拡大を狙う。今後、年内にサービス利用者数20万人を目指し、サービスの拡販を進めていく。