説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Lightning端子って、なくなっちゃうの?』という質問に答えます。
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2012年9月、iPhone 5とともに発表された「Lightning(ライトニング)」は、現在もiPhoneやiPadに採用されているApple独自のコネクタ規格です。iPhone 4sまでは30ピン/横幅約20ミリの「Dock」が使われてきましたが、iPhone 5以降はすべてLightningに置き換えられています。
そのLightningも5年目となり、USB Type-Cへの切り替えが噂されています。同じAppleが販売するMacBookなどのパソコンが従来の電源コネクタ(MagSafe)を廃してUSB Type-Cを採用したこと、一大市場のEUがスマートフォンなど携帯情報端末用充電コネクタの共通化を進めていることもあり、切り替えられても不思議はないという見方は有力です。
Lightningが継続採用されるにしても、USB Type-Cなど他のコネクタ規格に変更されるにしても、未発表のトピックですから推測の域を出ません。Lightning端子がなくなるかという質問に対しては、発表されるまではなんともいえないことは確かです。
Macの状況やEUの判断を考慮すると、USB Type-Cへの移行に現実味があることは確かです。もし変更されるとするならば、かつてアクセサリ類のコネクタがDockからLightningへ急速にシフトしたように、USB Type-Cに切り替えるサードパーティー製品は急増することでしょう。
2017年現在でもDock対応製品が販売されているように、Lightning対応製品が店頭からすぐに姿を消すことはありませんから、過剰に不安視する必要はありません。ただし、小売店の品揃えは一変する可能性が高いため、在庫が不安な製品がある場合は早めに手当てしておいたほうがよさそうです。