eSecurity Planetは4月4日(米国時間)、「Major Security Flaws Uncovered in Samsung's Tizen Operating System - eSecurity Planet」において、SumsungのLinuxベースのオペレーティングシステム「Tizen」に複数の脆弱性が存在すると伝えた。この脆弱性を悪用されると遠隔からコードの実行が可能になるほか、マルウェアなどに感染させることが可能とされている。
この脆弱性は、イスラエルのセキュリティベンダーの研究者であるAmihai Neiderman氏がKaspersky Labが開催したSecurity Analyst Summitで発表したもの。
TizenはGalaxy Gearスマートウォッチ、Sumsung Z1、Sumsung Z2、Sumsung Z3などのスマートフォン、Sumsungの提供する一部の冷蔵庫やテレビで採用されている。SumsungはAndroidに依存する状況から脱却するためにTizenの採用を進める意向を示しており、今後も採用されるプロダクトが増える可能性が高い。
Linuxベースのスマートフォン/タブレットデバイス向けオペレーティングシステムとしては、今のところAndroidが最も大きなシェアを獲得している。Androidで報告される脆弱性の数は年々増加している。こうしたプロダクトに脆弱性が存在することは今のところ避けることが難しく、迅速にアップデートを適用し続けるという方法が有効な対策手段とされている。