インテルは今春、新社会人に向けた最新PC体験イベントを全国で開催する。会場にはMicrosoft、富士通、NEC、東芝、Lenovo、ASUSの最新PC計7~8台を用意。来場者に使い勝手の良さをアピールするほか、旧型PCとのパフォーマンス比較なども行っていく。イオンモール新潟南で3月11日に行われたイベントの様子をレポートする。
ブースには最新の第7世代Coreプロセッサ搭載によりパフォーマンスが向上したPCが用意されており、ペン入力やCortanaによるアシスタント機能の使いやすさ、Windows Helloによるログインの安全性などが、説明員により紹介されていた。インテルでは新潟の本イベントを皮切りに、札幌、広島でも同様のタッチアンドトライを行うほか、仙台、福岡ではセミナーを通じて最新機種をアピールしていく考えだ。
既述の通り新潟では、イオンモール内にブースを設けた。このような場所ではブースを訪れる人のITリテラシーも様々。そのため、PCに詳しくない人に製品の特長を伝える難しさにも直面することが予想される。説明員は、どのような工夫を行っているのだろうか。
例えば最新CPUを搭載したメリットのひとつとして、説明員は「動画再生に優れています。東京オリンピックが近付くにつれ、今後ますます4K動画が普及していくでしょう。5年くらい前のPCと比べて、第7世代Coreプロセッサを搭載したモデルであれば、動画処理に関しても性能が向上しているので、スムーズに視聴できます」と説明していた。
また、Windows Helloで生体認証を利用するメリットについては「PCを仕事で使う場合には、パスワードの設定は必須です。家族でPCを共有する場合も、アカウントを分けてパスワードを設定しておくことで、プライバシーが守られます。使用する度にパスワードを入力するのは面倒ですが、IntelのRealSense 3Dカメラによる顔認証なら、その必要もなくなります。3Dカメラでは奥行が認識されるため、本人の写真を使った不正ログインも防げます。ネットショッピングでは将来、顔認証による安全な手続きが行えるようになる見込みですが、そのことも見据えています」と説明。実際に顔認証でログインするデモを見せると、その認識の速さに訪れた人からは驚きの声があがっていた。
最新PCを紹介する場合、単純にスペックや性能を説明しても伝わりづらいことがある。そこで上記のように、実生活にどのように貢献するか、具体的なイメージが湧くように使用例を交えて丁寧に説明を行っているようだった。このほか新潟のイベントでは、じゃんけん大会による商品券の提供も実施。また、アンケートの回答者にはギフトカード、オリジナルカフェタンブラーの提供などを行っていた。
インテル セールス・チャネル事業本部 市場戦略企画室 室長の小澤剛氏に話を聞いた。ブースを訪れた人たちが興味津々で最新PCに触れている様子を見て、小澤氏は「予想以上の手応えですね」とコメント。「新しいPCっていまこうなっているんだ、と伝えられる良い機会になりました。壊れるまで我慢してPCを使い続ける、という方には、最新のPCについて関心を持っていただけないことが多い。でもこうしてタッチポイントを設けて、実際に触れていただくことで、新製品の良さにも気付いてもらえます」と小澤氏。
実際、ブースではディスプレイが分離・合体、または360度回転するコンバーチブルモデル、タッチ式キーボードを備えるモデル、ペン入力が便利なモデルなど、最新のPC事情に触れて驚く人の姿も多くみられた。インテルでは、今後もこうしたイベントを通じて新製品の魅力を広く紹介していく考えだという。