HUAWEI P10 / P10 Plusは両モデルともインカメラを強化しており、特にポートレート撮影の機能を充実させた。レンズ名は付いていないが、「世界初のライカのフロントカメラ」と表現されており、有効画素数は800万画素、絞り開放値はF1.9となっている。ソフトウェアによる補正効果は、顔検出によって自動で適用され、スタジオでのポートレート撮影のような照明効果、肌のトーンの向上、背景のボケ、ビビッドな色再現などを楽しめる。

カメラのUI。上部アイコンの左から3番目がポートレートモード。さらに右下の「芸術的効果」をオンオフすると、ボケなどの効果が自動で適用される

自撮りでは、肌のトーンなど過剰でない効果を適用できる

写っている人数に応じて画角を変更するアダプティブセルフィー機能を搭載

メインカメラにもポートレートモードが追加されており、ボケや色再現などの「芸術的効果」を自動で適用できる。最近、中華圏では過剰な補正を避け、アーティスティックな自撮りが人気になりつつあり、そうした層をターゲットにした機能と言えるかもしれない。パーフェクトセルフィー機能も搭載されているが、メインの利用は芸術的効果を想定しているようだ。

スマートフォンとしては、「世界初の4.5G LTEスマートフォン」とアピールしている。上下に4つのアンテナを備え、4×4 MIMOを搭載することで、よりつながりやすさが向上。ダウンロード速度が2倍になるほか、これまで電波の悪かった場所でも繋がりやすくなるという。無線LAN用のアンテナもデュアルになり、スループットが2倍になるなど、通信品質も向上した。

CPUはKirin 960を採用し、メモリ4~6GB、ストレージは64~256GB。高パフォーマンスやバッテリーの長寿命などを実現したという。

ダウンロード速度が向上したほか、ロンドンでのテストでは電波状況の改善が確認できた

バッテリー駆動時間が改善した

デュアルSIMをサポートしている