MBS/TBSドラマイズム枠ほかにて4月より放送を開始するドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の記者発表会が23日、東京・新宿区のスクウェア・エニックス本社会議室にて開催。主演の千葉雄大、馬場ふみか、声優の南條愛乃、エンディング曲を担当するSILENT SIRENらが登場した。

下段左から吉田直樹氏、馬場ふみか、千葉雄大、南條愛乃、野口照夫氏、上段左からSILENT SIREN(山内あいな、梅村妃奈子、吉田菫、黒坂優香子)、山本清史氏

ドラマ『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』は、MMORPG『ファイナルファンタジーXIV』のプレイヤーブログ「一撃確殺SS日記」に投稿された「光のお父さん計画」をモチーフにした実写ドラマ。普段会話のない主人公・稲葉光生と、その父、稲葉博太郎を中心に展開するこのドラマは、父親に『FFXIV』を贈り、ゲーム世界・エオルゼアで素性を明かさず共に冒険するという、壮大な親孝行計画ストーリーとなっている。

発表会には、主演の千葉雄大をはじめ、ヒロイン役の馬場ふみか、稲葉光生が操作するプレイヤーキャラクター・マイディーの声を演じる声優の南條愛乃、リアルパートの監督を務める野口照夫氏、ゲームパートの監督を務める山本清史氏、『FFXIV』プロデューサー兼ディレクター・吉田直樹氏らが登壇した。

すでに完成したドラマを見たという千葉は「小さい頃の光生や、ゲームパートなど、自分の知らないシーンがいっぱい詰まっていてスケールの大きい作品に仕上がっていてビックリしました」と素直な気持ちをコメントし、馬場は「ドラマとゲームのパートが普通にテレビで見られるので、みなさん凄く楽しんでいただけるのではないかと思います」と作品をアピール。

実写映像と『FFIV』のゲーム画面を織り交ぜながらドラマが展開する新しい試みに野口監督は、引き受けた当初、プレッシャーを感じていたという。しかし「『FFXIV』というのは、もの凄い熱量で、もの凄く精巧に作られた作品。その作品に魅せられた作者のマイディーさんのブログも凄い熱量を発していた。僕がディレクターとして最初に思ったのは、この熱量を損なわずに視聴者にお届けすることです」と作品に対する思いを吐露。

そして、もう1人の主役"光のお父さん"を演じた大杉漣はビデオレターで登場し、「いよいよ光のお父さんがいよいよ始まりますね。僕はゲームに詳しくないんですが、今回のドラマを通じ、ゲームを超えて心と心が繋がり、ゲームを超えて僕たち親子がどんどん変化していくという。この作品を演じながら色んなことを感じました」と当時を振り返ったほか、「オープニングはGLAYさんが、エンディングはSAILENT SIRENさんが歌う。そして、マイディーの声を南條愛乃さんがやられるということで、光のお父さんが色々なところに広がっていく感じがして、僕自身も嬉しいです」と期待を寄せた。

ゲームパートの監督を務めた山本氏は、ゲーム内でも実際のドラマのようにロケハンを行い、天候が晴れ(シーンによっては雨)になるのを待つなど、綿密な打ち合わせをして撮影に臨んだというエピソードを披露。

また、心は光生(千葉)、見た目は女性キャラクター・マイディーの声を担当した南條は「マイディーさんは自分が男性ということを隠さずにプレイしていて、会話時も一人称の“僕”なので、変に女性っぽく演じるよりは千葉さん演じる光生の気持ちのままで、男性にも女性にも聞こえるように演じました」と役どころをコメントした。

そのほか、主題歌を担当するGLAYのボーカルTERUがコメントを寄せた。「今回初めて台本に目を通したとき、ふと自分の父親との関係性を振り返りながら読んでいることに気づきました。僕も中学生時代、父親との距離感に悩み、うまく話せず不安や寂しさを感じたこともありました。高校生になるとその思いは強くなり、言葉を交わすことがほとんどない時期も。そんな学生時代を過ごしたこともあり、ドラマで表現されている父と息子の関係性には強く共感します」と自身の思いを明かし、「今回のテーマ曲『the other end of the globe』は、地球の裏側に思いを馳せ、焦らずゆっくりと人生の旅をするという内容です。『FF』は大好きなゲームなので、そのスケール感をGLAYサウンドで表現するべく、今までにないサウンド作りを心がけて制作しました」と意欲を示した。

さらに、イベント後半には、エンディングテーマを手がけたSILENT SIRENが登場。ボーカル&ベース担当・吉田菫は「みんなで台本やブログを読ませていただき、凄く面白かったし、自分たちにも重なるところがあって感動しました。少しでもお話と曲がリンクして、みんなのイメージを膨らませるようなものにできればと思いました。そして1つの曲として、少しでも多くの人に響く曲になるように作りました」と、新曲に対する熱い思いを語った。

最後に千葉は「『FF』をプレイしたことのある人も、そうでない人も楽しめるドラマなので、双方のきっかけになればいいなと思います。本当にドラマの現場も楽しかったので、画面を通してその雰囲気も皆さんに伝わればうれしいです」とコメントしイベントは終了した。

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