SMS/MMSのやり取りに便利な『メッセージ』は、Apple IDを持つユーザであれば無償の「iMessage」も利用できる。このiMessage、iOS 10のとき大幅に機能拡張が行われ、メッセージに「ステッカー」と呼ばれる画像を添えたり、さまざまな表示効果(エフェクト)をくわえることが可能となった。
エフェクトを追加するには、テキスト入力欄右端の「↑」ボタンをプレス(3D Touch)すればOK。「スラム」や「ラウド」は吹き出しが一瞬大きくなるような動きを見せるため、相手にインパクトを与えることができる。「ジェントル」は名前どおり紳士的だが、存在をアピールするような動きを見せる。
「見えないインク」はやや異色で、テキストが相手に届いた時点ではモザイクが施されたような状態となる。そのモザイク部分を数回タッチすれば、テキストが現れるという仕掛けだ。
その「見えないインク」には、もうひとつの特長がある。メッセージのやり取りに使うと、ロック画面に通知が表示されたとき、内容の"盗み読み"を防止できるのだ。通常は本文の最初の部分がプレビューされるが、このエフェクトを施している場合は「"見えないインク"で送信されたメッセージ」と表示され、送信者の名前以外はわからない。相手が「見えないインク」で送信してくれた場合にかぎってのことではあるものの、利用する価値はあるだろう。
なお、『設定』アプリの「通知」画面で「メッセージ」を開き、「ロック画面に表示」スイッチをオフにすればロック画面にプレビュー表示しない設定にもできるが、通知そのものが表示されなくなるため、届いたメッセージに気付かないという事態もありうる。安易に通知をオフにせず、「見えないインク」を活用してみてはいかがだろうか。