hapi-robo stはどんな会社か

こうした経緯を踏まえて誕生したのがhapi-robo stだ。30日に行われた設立記者会見でも、経済産業省・NEDOの調査資料をもとに、サービスロボットの市場拡大余地が多分に残されていることを強調する。

サービスロボットの市場拡大が予測されている

同調査では、2035年におけるロボット産業は10兆円の市場規模と見込んでいる。注目すべきはその中身だ。日本では製造分野で数多くのロボットが導入されており、2015年段階では製造分野におけるロボットの活用が大半を占めていた。しかし、2035年には、サービス分野の市場拡大が予測されており、この部分だけも5兆円規模とされている。ここに先手を打とうというのが、hapi-robo stである。

同社の事業領域は大きく分けて3つ。ロボット事業開発、実証実験・研究開発、そして市場開拓がある。事業運営にあたっては、他社のロボットも活用して事業展開を図り、他社製ではニーズが満たせないような場合には、hapi-robo.stが自ら設計し、部品の供給元、製造能力などを精査しながら製造委託を行うこととなる。

hapi-robo stの事業領域

発表会ではシャープ製の多数の「ロボホン」にオーケストラ演奏させる動作を披露。ニーズに合致すれば他社製のロボットを活用した事業展開も

一連の事業領域において、変なホテルの運営で培ったノウハウをもとに、顧客へのロボットの導入や運用支援に活用でき、またハウステンボスを壮大な実験施設として見立て、実証実験を行うことも可能だ。実際、ハウステンボス内の「ZERO Labo」などを通じて実証実験を行っていくという。このあたりは同社にとって大きな強みになりそうだ。