―― CES 2017では、UHDブルーレイプレーヤーを展示したが、日本での投入はどうなるのか。

高木氏「UHDブルーレイプレーヤーは、米国市場への投入は決定している。だが、国内市場向けには、ニーズにあわせて投入するかどうかを検討しているところである。日本は、プレーヤーよりもレコーダーの需要が中心であり、その点を考慮したい。まだ話せる段階ではない」

米国市場向けに投入するUHDブルーレイプレーヤー

―― ここ数年のCESは、全体的にBtoBシフトが鮮明になり、自動車メーカーの出展も相次いでいた。だが、今年のCES 2017では、ソニーの有機ELテレビをはじめ、コンシューマ製品が久しぶりに注目を集めた。一部メーカートップからは「先祖帰り」との指摘もあったが。

高木氏「ソニーが、商品開発の方向性であるとか、顧客に対してどんなメッセージを発信するのかといったことを表明するには、CESが最適な場だと思っている。今年のCES 2017におけるソニーブースの展示で、有機ELテレビを中心に設置したのは、ソニーのテレビに対するメッセージを、明確に打ち出せるものとして適切であったからだ。

また、CLEDIS(※)のように、ソニーのディスプレイにおけるBtoBソリューションの姿を見せており、コンシューマだけに特化した展示でもない。『先祖帰り』という指摘の意図がわからないが、テレビをやっているメーカーとして、テレビを展示するのは当たり前のこと。テレビを最も目立つところに設置している」

ソニーブースに展示されたCLEDIS

※ CLEDIS
微細なLEDを用いた技術。ソニーは、CLEDISを採用した独自のディスプレイシステムを発表しており、2017年1月~3月の発売予定とされている。