家庭向けノートPCの場合、液晶ディスプレイは光沢タイプ(グレアパネル)を採用したものが多いが、本機は非光沢タイプ(ノングレアパネル)を採用している。しかも、液晶の周囲のベゼルが黒くマットな質感になっているため、明るい照明のある場所や日中の屋外でもパネルへの映り込みやベゼル部分の光の反射が少なく、作業画面に集中しやすかった。液晶ディスプレイの解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。ただ、最近のノートPCとしては一般的なスペックで、色域も特別広いわけではない。

1,920×1,080ドットのフルHD液晶ディスプレイ。ノングレアパネルのため映り込みが少ない

開閉は最大180度、フルフラットで視聴可能

ちなみにこのディスプレイは最大180度まで開くことができる。その状態で表示を回転させれば、向かい合う相手に画面を見せて説明しやすくなる。少人数での打ち合わせや商談などの際に非常に便利だ。視野角の広いIPS液晶もメリットといえる。

実際に様々な場所でディスプレイをペタンと開いて操作して見たが、薄明かりの店内、明るい照明下、太陽の光が差し込む窓際の席など、いずれの場所でも表示内容をしっかり確認しながら快適に操作できた。グレアパネルで映り込みが少ないのもプラスに働いているといえるだろう。

ディスプレイは180度開くことができる

ディスプレイ(トップカバー)の開閉はスリープと連動しており、カバーを閉じると自動的にスリープに移行し、カバーを開けるとスリープから復帰する(設定で変更可能)。スリープした状態で一定時間が経って休止状態に移行した場合でも、カバーを開けば電源ボタンを押さなくても自動的に復帰してくれる。

ディスプレイを開くと自動的にスリープから復帰する

スリープからの復帰時にサインインを求める設定にしていると、カバーを開いた際にパスワードの入力が求められるが、本機の場合は指紋認証センサーが内蔵されている(直販サイトのCTOで選択した場合)ので、Windows Hello機能で指紋をあらかじめ登録しておけば指をセンサーに当てるだけでサインインできる。カバーを開いて指をセンサーに当てるだけで作業を再開できるのは想像以上に便利だ。

タッチパッドの隣に指紋認証センサが搭載されている

実際に指紋を登録して利用してみたが、認識精度は高く、ほとんどの場合スムーズに認証できた。認識速度もはやく、指を当ててからデスクトップが表示されるまで1秒とかからなかった。直販サイトでは指紋認証センサを省略することも可能だが、+4,600円なので予算に余裕があればぜひ内蔵しておきたいところだ。

Windows Helloで指紋を登録しておくと、指紋認証センサに指を当てるだけでサインインできるようになり便利