ispaceは12月16日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と覚書を締結し、月の資源の採掘、輸送および利用等に関する産業の創出・展開に向けた構想および計画を検討していくことを発表した。

近年の研究から、月には鉱物資源のほか、およそ60億トンの水が存在すると考えられている。特に水は、水素と酸素に分解することでロケットの燃料にもなるため、将来の宇宙開発に欠かせない資源となる。

今回の連携において両者は、水資源および鉱物資源を含む月の資源の特定・採掘・貯蔵・輸送・販売や宇宙空間における利用、月の資源を用いた産業のバリューチェーンおよび市場規模、同産業の全体構想、これらに必要な官民の役割分担や国内外の枠組みの在り方などについて検討を進めていくという。