12月12日に公開された「iOS 10.2」は、新しい絵文字が100個以上されたほか、『メッセージ』のスクリーンエフェクトが追加されるなど、小粒ながら気の利いた新機能が多数用意されている。残念ながら日本は対象外だが、米国では『TV』アプリが追加され、テレビ番組や映画の再生も容易になった。セキュリティを向上させるパッチも含まれているため、アップデートを検討していいだろう。

AppleのWEBサイトでは特に触れられていないが、さり気ない改善も多く含まれている。なかでもBluetooth関連機能は、「他社製のアクセサリとのBluetoothのパフォーマンスおよび接続を改善」としか書かれていないが、ちょっとうれしい改善項目だ。

まず、メニューバーを見てみよう。Bluetooth機器が接続されていないときは、Bluetoothロゴが表示されているはず。ここで、ヘッドホンやスピーカーなどのBluetooth機器を接続すると、Bluetoothロゴが点滅したあと濃く変化し、接続が完了したことがわかる。Bluetooth Low EnergyのBattery Service Profileをサポートした機器であれば、ロゴの横にバッテリー残量が表示されたはずだ。

iOS 10.2では、このBluetoothロゴが実にさり気なく変化している。ヘッドホンやスピーカーといったBluetoothオーディオ機器に接続すると、Bluetoothロゴではなくヘッドホンのロゴが表示されるのだ。ヘッドホンとスピーカーは区別されないため、A2DPプロファイルに対応した機器は一律ヘッドホンロゴにされてしまう点は少し惜しいが、音響機器であることは一目瞭然。UIの雰囲気も違って感じられることだろう。

なお、BluetoothキーボードなどA2DPプロファイル以外の機器については、従来どおりBluetoothロゴが使用される。ちょっと気の利いた変更点と思うが、いかがだろうか。

操作手順をカンタン解説

1 iOS 10.1(上)とiOS 10.2(下)を見比べると、Bluetoothロゴの変化がわかる

2 キーボードなどオーディオ以外の機器を接続した場合のロゴは従来どおりだ