説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『スクリーンショット撮影時のシャッター音を消すいい方法は?』という質問に答えます。
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iPhone(iOS)では、スリープ/スリープ解除ボタンを押しながらホームボタンを押すことで、そのときの画面のようすを画像ファイルとして残すことができます。その画像は「スクリーンショット」と呼ばれ、アプリの状態をほかの人に伝えるときなどに利用されます。「キャプチャ」という名称もありますが、意味するところは同じです。
そのスクリーンショットですが、iOS 10.2からシャッター音をオン/オフできるようになりました。本体左側面の着信/サイレントスイッチを押し下げた状態(オレンジ色が見える状態)でスクリーンショットを撮ると、シャッター音が鳴りません。スイッチを引き上げた状態(オレンジ色が見えない状態)のときは従来どおりシャッター音が鳴りますから、周囲に音を聞かせたくないときにはスイッチを押し下げておけばいいのです。
iOS 10.2では、『カメラ』アプリを含めシャッター音の音量が小さくなりました。iOS 10.2以前と比較すると、周囲の目を気にせず写真/スクリーンショット撮影が可能になったともいえるでしょう。アシスティブタッチのスクリーンショット機能でも有効です。つまり、スクリーンショットを撮るときのシャッター音を消したいときは、システムをiOS 10.2以降にアップデートし、着信/サイレントスイッチを押し下げるだけでいいのです。
ただし、『カメラ』アプリを起動中にスクリーンショットを撮ると、着信/サイレントスイッチの状態にかかわらずシャッター音が鳴ります。この仕様はiPhoneに内蔵されたカメラを利用するアプリに共通で、サードパーティー製のカメラアプリもシャッター音を消すことはできません。