シーイーシーは6日、メガネ型ウェアラブル端末であるスマートグラスに対応した製造・物流現場向け動態分析システム「スマートロガー」の提供を開始した。価格は約300万円~(スマートロガー×1ライセンスとスマートグラス2台を標準提供、導入作業費やライセンス年間保守も含む)。

スマートロガー(スマートグラス版)

「スマートロガー」(スマートグラス版)は、同社が今年7月に提供を開始した作業者向けスマートウォッチ版に続く、AGC旭硝子と共同開発した製品。同端末に搭載された各種センサーやカメラ機能により、作業管理者はハンズフリーで作業工程ごとの所要時間と動画データを自動集計できる仕組みだ。

作業分析の結果と実際の映像を合わせて見ることで、問題に対する原因の判定を容易にするのに加え、熟練作業者と経験の浅い作業者の分析結果と映像データを比較することで経験の浅い作業者へ具体的な改善点を示すことが可能で、作業現場での情報共有としても効果を発揮するという。

作業管理者が装着するスマートグラス

また、従来はビデオカメラで撮影後、あとから映像を見て作業を分類していたが、スマートグラスなら作業現場を撮影しながらその場で作業分類が可能となり、分類作業を大幅に軽減できるいう。分類された作業データはスマートグラスから自動的にサーバーへアップロードされるため、データ収集から分析作業までの時間を従来の1/10以下まで削減しているということだ。

スマートロガー管理画面