説明会の最後に質疑応答の時間がもうけられ、引き続きルーバー氏が記者団の質問に回答した。

ビジネスでは、どんな使い方ができるのだろうか。VRについては、なかなか行けない場所に行ける、体験できないことが体験できる、といったことを価値として紹介した。

ルーバー氏は「旅行業界、不動産業界などが重要な領域になる」との認識を示した。導入事例としては、自動車メーカーのボルボ社が新車体験にGoogleのCardboardビューアを利用した事例があるという。

またARについては、ファッション業界からも引き合いがあるとのこと。実際に着てみたらどんな風に見えるか、自分には似合いそうか、その場で何着でも試すことができるのは、たしかに大きな魅力になるだろう。

手塚プロの瀬谷新二氏、Tilt Brushでアトム描く

別会場では、空間に3Dアートを描けるVRアプリ「Tilt Brush」のデモが行われた。Tilt BrushはHTC Viveに対応したアプリ。特別ゲストとして手塚プロダクションの作画監督 瀬谷新二氏が招かれ、部屋の空間に鉄腕アトムの絵を描いていった。

プロによるデモの後、記者団もVRアプリ「Tilt Brush」に触れる時間がもうけられた。様々なツールを使い、色やペンの太さなどを変えながら絵を描いていけるのは新しいユーザー体験だった

瀬谷新二氏による、鉄腕アトムを描くTilt Brushデモンストレーション