ホテルのレストランでも提供される味がコンビニでも

ハーゲンダッツ ジャパンは今回のピスタチオ ベリーの発売において、ウェスティンホテル東京と提携。同ホテルにある「インターナショナルブッフェレストラン ザ・テラス」のディナーブッフェでピスタチオ ベリーを使ったオリジナルデザートプレートを12月9日まで提供する。同社のマーケティング本部・福村沙由里氏は「Spécialitéが目指す贅沢で特別な世界観にピッタリの場所でご提供できることを非常にうれしく思っています」と話す。

もともと今のハーゲンダッツにおける強みは、パティスリーレベルのアイスがコンビニでも購入できる点。かつてはハーゲンダッツも直営店での販売だったが、店舗を使っての販売となるとお客さんにお店まで来てもらわないといけない。しかし、コンビニ販売の場合だと休み時間や仕事の後などに寄って気軽に買ってもらえるというメリットがある。自分へのご褒美として会社帰りに購入したという方も少なくないだろう。もちろん、ピスタチオ ベリーもコンビニでの販売だ。

そんなハーゲンダッツのアイスがホテルで提供されるのは不思議に思えるが、今回のコラボレーションが示すのは、ホテルのレストランも認めたハイクオリティの商品がコンビニでも購入できるということ。ハーゲンダッツ Spécialitéにとって強いブランド力をもたらし、手軽に美味しいアイスクリームを食べたいと考える消費者に対して大きな訴求ポイントになるだろう。

インターナショナルブッフェレストラン ザ・テラスのディナーブッフェで出されるピスタチオ ベリーを使ったデザートプレート

そして気になるのが発売時期だ。なぜハーゲンダッツ ジャパンは、コラボを行なってまでプレミアム感を出した新商品をわざわざアイスクリームの売り上げが落ち込む冬に投入しようと思ったのだろうか。