EIZOは11月1日、21.3型で5Mピクセル解像度の医用画像表示モノクロモニタ「RadiForce GX550」を発表した。

同製品は、病院内で患者のマンモグラフィ(乳房X線)やブレストトモシンセシス(乳房トモシンセシス)の検査画像を細部まで鮮明に表示することが可能なモニタで、従来品の5Mピクセル解像度のモノクロモニタ「GX540」よりもさらに高い表示性能と使いやすさを実現したとする。

GX550の外観

製品としては、アンチグレア(AG)モデルの「GX550」のほか、アンチリフレクション(AR)コーティングモデルの「GX550-AR」も用意。GX550は、アンチグレア処理が施されているため、照明などの画面への映り込みを低減でき、明るい部屋でも利用可能としている。一方のGX550-ARは、アンチリフレクションコーティング表面処理を施すことで、バックライトの光をそのまま通すため、映り込みを抑えながらも黒が白っぽく見えることを防ぎ、鮮明な画像を表示することを可能としている。

AGとARの概要

2製品ともに、独自技術を活用した「Sharpness Recovery(鮮鋭度補正)機能」を搭載。画像をぼやけさせることなく、現行機種と同等の鮮鋭度を保ちながら高輝度化を実現したとする。

また、患者の心理的不安を緩和し、安心感を与えることを狙った角を丸くするデザインを採用。外形寸法も従来機種よりもスリム化を実現しており、作業スペースの拡大を実現。額縁幅13.5mmの狭額縁化によって、モニタ2台利用時の目線移動のスムーズ化も可能になったとする。

なお、GX550については、すでに米国食品医薬品局(FDA)より、米国内でデジタルマンモグラフィ、およびデジタルブレストトモシンセシス用途として販売する許可を取得済みだという。

価格はいずれもオープンで、GX550が11月1日より、GX550-ARが2017年2月28日より発売される予定となっている。