「デジタルタッチ」と「手書きメッセージ」の違いは自動消滅するかどうか

文字の伝え方でもバリエーションが増えました。ひとつはApple Watchで初登場した「デジタルタッチ」。テキスト入力欄の「>」をタップし、ハートマークに2本指のアイコンを選択すると、デジタルタッチの描画エリアが現れます。

7色のカラーボタンから好きな色を選び、フリーハンドでスケッチ画を描くことができます。他にもキスマークや心拍数などのアクションを送信可能です。

黒バックがデジタルタッチの特徴。メッセージ上ではストロークがそのまま再現されるので、スケッチ画を描く相手の温度感が伝わってきます

画面縦向きのロックをオフにした状態でiPhoneを横向きにすると、手書きメッセージの入力画面が表示されます。こちらは黒ペンで自由に書けるので、「好きだよ」など特別なフレーズをエモーショナルに伝えたいときに使うといいですね。

こちらは白バック。字が下手な人は、あらかじめ入っている達筆な定型文を使いましょう

デジタルタッチと手書きメッセージ、どちらもフリーハンドでメッセージを送信できる機能ですが、メッセージ画面上に残るかどうかの違いがあります。デジタルタッチは相手が受信して2分弱が経過すると自動消滅するので、Snapchat的な使い方が可能。

手書き系はハマると楽しいので、つい手書きメッセージで画面上が埋まり、大事な用件が埋もれてしまうことがありますが、デジタルタッチならその心配もありません。なお「保存」をタップすれば、デジタルタッチでも消さずに残すことができます。

デジタルタッチの下にある「保存」をタップすれば消えずに残ります

iMessage対応アプリでメッセージ以上のコミュニケーションを

LINEのおなじみ機能であるスタンプもiMessageに対応しています。ただiMessageでは「スタンプ」ではなく「ステッカー」と呼びます。その理由は、イラストをポンと押すのではなく、ペタペタとメッセージ画面上に貼れるようになっているからです。

配信中のマリオのステッカーで写真をデコってみました

つまり画像の上にステッカーを貼ったり、吹き出しをデコレーションしたりと、スタンプよりも遊びの幅が広いのです。すでにマリオ、クッキーモンスター、キティちゃんにスヌーピーと、人気キャラクターが続々ステッカー化しているので、App Storeからダウンロードしてみてはいかがでしょうか。

メッセージアプリでApp Storeのアイコンをタップし、4つの楕円アイコンから「Store」をタップしてステッカーをダウンロード

App Storeにはステッカーの他にもiMessage対応アプリがまとめられており、メッセージアプリ上でさまざまな機能が使えます。

iMessage対応アプリとステッカーは、アプリアイコンが楕円になっているのが見分けるポイントです

自撮り写真を気持ち悪いgifアニメと合成させる「JibJab」、レシートを撮って人数分で割り勘し金額をシェアできる「MoneyTree」、相手とToDoを共有できる「Do With Me」など、対応アプリはバリエーション豊か。LINEやFB Messengerでも代替不可能なキラーアプリが出てくれば、有料アプリでも大ヒットする可能性は十分考えられます。

WWDC16でも取り上げられたgifアニメ作成アプリ「JibJab」は、iMessageに対応したことで、iOS 10リリース後1500%以上のダウンロード成長率を記録したそうです

iOS 10のiMessageは、使えば使うほど豊かなコミュニケーションが取れる機能が詰まっています。日常のちょっとしたやり取りも、新しいiMessageならもっと楽しいものに変えてくれることでしょう。