アナログ・デバイセズ(ADI)は10月18日、心臓モニタリング機器を小型化/軽量化し、動作寿命を延長する、新しい生体電位AFE「AD8233」を発表した。

通常、単極誘導心電図(ECG)フロント・エンドは個別部品で設計する必要があり、費用や設計時間が増加する傾向にある。これに対し、AD8233はさまざまな機能を統合したECGフロント・エンドを、コンパクトで使いやすい単一部品に搭載しており、不要な費用や余分な時間を削減し開発機関の短縮に貢献する。また、重くかさばり目立つモニターは装着時の不快感を伴い、患者の日常生活の妨げになる場合もあるが、同製品は2.0mm×1.7mmという小型サイズであるため、簡単に装着できる小型/軽量のウェアラブル医療機器を設計できるようになる。

また、小型サイズに加え、静止電流が50μAと低く、シャットダウン・モード中も機能するリードオン/オフ検出、80-dBのコモンモード除去比(DCから60 Hz)などの特長を備えている。心臓モニタリング機器にとって極めて重要な指標である電気ノイズは、0.5~40Hzで10μV未満となっている。また、最終製品の性質上、厳しい電気環境下でも安定して確実に動作することが不可欠となるが、AD8233はフィルタ設定を極めて柔軟に設定できるよう、調整可能な2極ハイパス・フィルタ、調整可能な3極ローパス・フィルタ(ゲイン調整可能)、RFIフィルタなどを備えるほか、利便性や柔軟性を高められるよう、シャットダウン機能付きの集積化右足ドライブ(RLD)アンプと汎用オペ・アンプも搭載搭載されている。

AD8233はすでに量産出荷を開始しており、3000個購入時の単価は1.49ドルとなっている。