この連載では、ガジェット愛にあふれたライター・ジャイアン鈴木氏が足の向くまま気の向くままに、琴線に触れたガジェットをレビューしていきます。

パスワードを入力する時間は非常に無駄です。ひとつのパスワードを入力するのに約3秒かかると想定し、毎日1回PCにログインするとしたら、生涯80年と仮定して23時間44分も無駄にしてしまうわけです。

しかし指紋認証リーダーや顔認証カメラなどの生体認証デバイスが搭載されているPCは、「Surface Pro 4」などまだまだ少数派。私も含めた多くの人々のPCには生体認証デバイスが搭載されていないため、貴重な人生を浪費していることになります。

そこで今回ご紹介したいのがマウスコンピューターから発売された指紋認証リーダー「FP01」と、顔認証カメラ「CM01」。両製品ともWindows 10から採用されたOS標準の生体認証機能「Windows Hello」に対応しており、セットアップが非常に手軽です。

指紋認証リーダー「FP01」直販価格4,980円(税別)

顔認証カメラ「CM01」直販価格7980円(税別)

パッケージはどちらもシンプルです

セットアップは実にイージー。指紋認証リーダー「FP01」は、USB端子に装着するだけでドライバーが自動的にインストールされます。

まずはWindows 10搭載ノートPCが起動している状態で、USBドングル本体を装着します。側面の銀色のベゼルに囲まれているのがセンサー部分。デルの「XPS 13」に装着したところ、飛び出し部分は約1cmになりました

USBドングルを装着すると自動的に「EgisTec Touch Fingerprint Sensor」がインストールされます。もしドライバーがインストールされなかった場合には、専用サポートページ(https://www2.mouse-jp.co.jp/ssl/user_support2/fp01/driver.asp)から手動でセットアップしましょう

顔認証カメラ「CM01」は、PC接続後に「RGB-IR Camera」は自動的にインストールされますが、「顔認証カメラドライバ」は手動でセットアップする必要があります。とは言ってもダウンロードしたセットアップファイルを起動するだけなので、特に小難しい設定作業は必要ありません。

ディスプレイ上部に「CM01」本体を装着します。本製品には赤外線カメラ(深度センサー)が搭載されており、顔を立体的に識別するので、写真や映像によるロック解除を防ぎます

取り付けアームを広げ、ディスプレイを挟み込むように固定します。今回は厚さ約1.5cmのディスプレイに装着しましたが、しっかりと固定できました

カメラ本体から伸びるUSBケーブルをPCのUSB端子に接続すると、まずは「RGB-IR Camera」のインストールが自動的に始まります

「RGB-IR Camera」のインストールが終了したら、専用サポートページ(https://www2.mouse-jp.co.jp/ssl/user_support2/cm01/driver.asp)から「顔認証カメラドライバ」をダウンロードしたのち、セットアップファイルを展開・起動してドライバーをインストールします

あとはWindows 10上から「設定→アカウント→サインイン オプション→Windows Hello」と選び、指紋認証リーダー「FP01」は指紋を、顔認証カメラ「CM01」は顔を登録すれば、すべてのセットアップ作業は終了です。

指をずらしながら繰り返しセンサーをタッチすることで指紋を登録します

顔がフレームの中央に入る姿勢で、カメラをじっと見続けることで顔が登録されます