ヴァイナスは10月13日、複雑な形状に対して流体解析用格子データを高精度に生成する機能を新たに追加した、流体解析用高精度メッシュジェネレータ「Pointwise」の最新バージョンである「Pointwise V18」の国内提供を10月17日より開始すると発表した。

Pointwiseのメジャーバージョンアップは4年ぶり。同バージョンでは、新たに複雑な表面形状に3角形と4角形を自動配置する非構造ハイブリッドサーフェスメッシュ生成機能が追加された。同機能と、T-REX(境界層ハイブリッドメッシュ)を併用することで、空気や水などの流体の流れが急激に変化する壁面近傍の境界層に対して、高精度なプリズムやヘキサ要素をダイレクトに生成することができるようになるという。また、新たな機能として、円柱や球体、矩形などの3次元形状ダイレクト作成機能や非構造格子の要素密度自動調整機能なども追加されており、さまざまな分野における流体解析用格子生成作業を効率化することが可能になったという。

なお同社では、航空宇宙、自動車、重工業などを中心に同ジェネレータの販売を計画しており、初年度で50ライセンスの販売数を見込むとしている。価格は、年間ライセンス料金が235万円(税別)、永久ライセンス料金が525万円(税別)となっている。

Pointwise V18を用いた非構造ハイブリッドサーフェスメッシュの例

Pointwise V18に搭載された空間要素密度設定機能の例