米Facebookは9月12日(現地時間)、ニュースフィード広告との連係、Messages with Payments、モバイルWebサイト機能の強化、Botsの共有など、「Messenger」を会話型コマースのプラットフォームに近づけるアップデートを発表した。

ニュースフィード広告の広告主は、顧客を広告からMessengerに導くオプションを利用できるようになる。リンクを押すとMessengerに移動し、広告の要約コピーを含むスレッドが開く。これによって、ニュースフィード広告からの顧客にMessengerのbotがチャットで対応するというようなマーケティングが可能になる。この機能は10月にロールアウトされる予定。

Messengerを通じた決済機能として、ビジネスがメッセージにPaymentsを統合できるようにしたのがMessages with Paymentsだ。ニュースフィード広告からのリンクと併用すれば、広告に関心を持った顧客とMessengerでやり取りし、Messenger上で支払いを受け取るという流れが可能になる。現時点では米国において一部の開発者のみ利用できる限定ベータになっているが、年内に提供を拡大する計画だという。

また、Messenger内でモバイルWebサイトを表示する機能の強化によって、ビジネスがよりリッチなサイトを通じて顧客とインタラクトできるようになる。Facebookは、Messenger/Facebookで保管しているユーザーの支払い情報を使って、Messenger内のモバイルWebサイトを通じた決済を速やかに完了できるようにする。この支払いオプションも現時点では米国のみの限定ベータになっている。

Messengerでは共有ボタンを使ってメッセージを共有できるが、新たにbotsやbotからのメッセージもユーザーが共有できるようになる。共有メッセージにはbotのアイコン、名前、CTA(Call to Action)が含まれ、スレッドから関連するbotを開始できる。