ローランドは、9月9日~10日にかけて、世界8都市からリレー形式で行うオンラインイベント「ザ・フューチャー・リディファインド(The Future. Redefined. ~Unleash Your Creativity~)」にて、電子楽器31機種を発表した。本稿では、東京で行われたプレゼンテーションにおいて紹介された、ギターアンプ、ピアノ、管楽器、シンセサイザー、ボコーダー、DJコントローラー、ターンテーブル、ミキサーなどを取り上げる。

ザ・フューチャー・リディファインドでは、世界8都市からインターネットのストリーミング放送を実施。31機種の電子楽器が、演奏を交えながら発表された

BOSSブランドからは、小型軽量ながらプロレベルのサウンドを実現したギター用マルチエフェクター「GT-1」が発表された。ギターケースのポケットに収納できるコンパクトなきょう体に、上位モデルGT-100直系の108種類ものエフェクトを搭載。さらに、USBオーディオインタフェースを備えており、ライブから音楽制作まで幅広いシーンで活用できる。なお、USB経由でパソコンと接続することで、専用サイト「BOSS TONE CENTRAL」からトップギタリストが作成した音色データをダウンロードできるようになる。

小型のギター用マルチエフェクター「GT-1」

また、本格派サウンドと充実のエフェクト機能を兼ね備えた新世代ギターアンプ「KATANA」シリーズも登場した。出力やスピーカー構成の異なる「KATANA-50」「KATANA-100」「KATANA-100/212」、ヘッドアンプ型の「KATANA-HEAD」など4モデルがラインナップ。フラッグシップ機「WAZA AMP」から継承されたハードロック向けの「BROWN」をはじめとする5種類のアンプサウンド、15種類のBOSSエフェクトを内蔵しており、ギターの音作りを1台で完結できる。さらに、パソコンと接続することで、合計55種類のエフェクトから、本体のエフェクトと入れ替えてカスタマイズ可能。専用サイト「BOSS TONE CENTRAL」からの最新音色のダウンロードにも対応する。

ギターアンプ「KATANA」シリーズも発表

続いて登場したのは、業務用カメラからスマートフォン、PCまで多彩な映像ソースに対応し、映像の切り替えや演出を手軽に行える、ローランドの3G-SDI対応HDビデオ・スイッチャー「V-1SDI」だ。A4ハーフサイズというコンパクトボディーには、SDI端子3系統、HDMI端子2系統の映像が入力でき、なおかつDSK、PinP、スプリット、クワッドなどのエフェクトにより切り替えが可能。さらには、SDIやHDMI、オーディオ入力からの音声を自在にミキシングできる14チャンネル・オーディオ・ミキサーも搭載されている。

「V-1SDI」は、オーディオミキサーを内蔵し、ライブイベントの演出にも対応できるビデオスイッチャー