防塵耐水(IP67)仕様となったため、電源ボタンやボリュームボタンといったサイドボタンの改良に加え、ホームボタンも、機械的なボタンから感圧式に変更されている。

本体のデザインの軽微な変更に対し、内部構造は防塵防水を実現するため、シーリングの強化を含む大幅な変更が施されているという

Touch IDの搭載も引き継がれ、見た目は変わらないが、ボタンのクリック感は内蔵している新世代のTapTic Engineによって作り出されたものだった。   新しい感圧式のホームボタンの操作方法はこれまでのiPhoneと同様だ。ダブルタップで画面上部の操作をしやすくする表示、ボタンを押し込めばホーム画面表示、長押しでSiri、2度押しでマルチタスク切り替え画面の呼び出しとなる。   iPhone 6sに搭載された3D Touchのように、押し込む力の強さと反応を調整することができる仕組みがある。ちなみに筆者は、一番弱い力で3D Touchが動作する設定が好みだ。

感圧式のホームボタンについても、押し込み圧を3段階から選ぶことができる。標準は中間の2だが、より軽やかに使いたい場合は1を、誤動作を防ぐことを優先したい場合は3を選択すると快適に利用できることだろう。 

松村太郎(まつむらたろう)
1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura