ヴォーカーズのオフィス。ここで30名弱のスタッフが働いている

では、実際の業務内容は何だろうか。その主な業務はデータ分析だ。「ヴォーカーズのアナリストの方とTableau(タブロー)というツールでデータを分析・可視化しています。プログラミングについても学ばせていただきました」と、かなり実践的だ。実は彼女はアメリカの大学で数学・統計学を学んでいる。そのためデータ分析の業務は自らの学業に直結している。

“スペシャリスト”が求められるアメリカ

このようにアメリカでのインターンシップは、自ら専攻している学問を生かしていることが珍しくない。大学によっては、インターンシップの経験を卒業条件としている場合もあるし、単位に組み込むことができる大学もある。

そして何より、アメリカの企業では“ジェネラリスト”よりも“スペシャリスト”が求められる傾向にある。自分の専攻を企業で活用することは、スペシャリストを目指す上での“第一歩”ともいえるのではなかろうか。学生のうちから“コネクション”を構築するという意味からもインターンシップが活用される場合もある。