ロック解除済みロック画面、という状態が用意された理由は、リッチ通知とウィジェットの存在だ。

リッチ通知は、届いた通知を画面一杯に拡げて、メッセージのやりとりを見ながら返信したり、Uberなどで車を呼んだ際には、通知画面の中で、リアルタイムの地図データを表示させながら車を待つことができるといった仕組みを提供するものだ。要するに、通知画面の中がインタラクティブになり、アプリを開かずにアプリの操作できるようになるのである。

ロック画面のリッチ通知で、踏み込んだ機能や情報にアクセスしようとすると、ロック解除が必要になる。そのために用意されたのが、ロック画面なのにロック解除された状態、なのだ。

これはウィジェットでも同様だ。

ウィジェットは通常、数を多く表示できるように縮小表示されているが、これを縦方向に伸ばすこともできる。例えばカレンダーの予定をより多く表示したりというように(ウィジェット画面そのものを編集したりする際にはロック解除が必要になる)。

リッチ通知にしてもウィジェット操作にしても、必要な場面でにロック解除を行うこともできるが、「ロック画面でロック解除」した状態で操作することも可能となるのだ。