「三太郎」はバカバカしい!

年配の男性株主からは、「最近の『三太郎』CMは好感度が高いというが、正直言えばバカバカしいので音声を消してしまう。好感度というのは何が根拠なのか、年齢別・性別のデータが示せるのか。メディアにだまされているのではないか、費用対効果で語って欲しい」との要望が出た。

これに対しては田中社長が、「CM総合研究所というところが毎月日本中のCMの評価を集約して発表しているが、auが1位を取るまではずっとソフトバンクさんが1位だった。三太郎CMが始まってから初めて1位が取れ、全世代で好感度No.1を獲得している。この調査自体が20年以上前から始まっているが、過去最高のスコアを記録した」と実績を説明。「お客様ごとに違った感想を持っていると思うが、CMなのでマジョリティを相手にせざるを得ない。三太郎以外のCMも打っているし、CMからパテントの表示まで、あらゆる面でもっと改善していきたい」と回答した。

田中孝司代表取締役社長

CMについては他社でも「意味がわかりづらい」などの批判が出やすく、イメージ優先のCMがいいのか、もっとサービス内容などに即した内容にするべきなのか、難しいところだろう。イメージ優先の場合、ネットでも代理店先行なのではないか、といった批判は出ており、なかなか評価ポイントが難しいようだ。

ガラケーも見捨てないで!

若い男性株主からは、「EZwebはセキュリティ面などで安心感があった。EZwebを4Gのガラホでも使えるようにしてほしい」との要望が寄せられた。

これについては石川雄三取締役が、「EZwebの基本機能は今後も提供する予定だが、一部のアプリについては2018年3月31日をもって終了する」と述べた。EZwebについてはユーザーやコンテンツプロバイダーが減っている状況だが、4Gに対応したフィーチャーフォンの開発も進めていることを明らかにし、「ニーズに応えた形にしていきたい」と話した。

代表取締役執行役員副社長でコンシューマ事業本部長兼事業統括部担当兼ソリューション事業本部担当兼メディア・CATV推進本文担当兼商品・CS統括本部担当の石川雄三氏。肩書きだけで名刺が大変そうだ

フィーチャーフォンもLTE対応することでVoLTEなどの恩恵を受けることができるようになり、電波の利用効率を高める意味でも効果は大きい。ただしEZwebのサービスについては、コンテンツ供給側の事情もあるため、うまくスマホ向けのウェブサービスなどと統合していくことになるだろう。