ASUS JAPANは16日、ビジネス向けAndroidタブレット「ZenPad for Business」を発表した。7型ディスプレイを搭載した「ZenPad for Business 7.0」と10.1型ディスプレイを搭載した「ZenPad for Business 10」の2シリーズをそろえ、「ZenPad for Business 7.0」ではさらにWi-FiモデルとLTEモデルを用意する。いずれも6月下旬に発売する。

ZenPad for Business 7.0

ZenPad for Business 10

「ZenPad for Business」は、法人向けに特化した端末で、ASUS独自のMDM(Mobile Device Management)である「ADAM」を標準搭載し、デバイスの管理や情報漏えいなどのインシデントを防ぐセキュリティ機能などが利用できる。また、「ZenPad for Business」では、AOSP(Android Open Source Project)ベースのシンプルなOSを採用し、OSイメージのカスタマイズなどが行いやすい環境を構築する。

このほか、法人向け機能として特定のアプリケーションだけ立ち上げる「KIOSKモード」などの機能を備える。

ZenPad for Business 7.0

ZenPad for Business 7.0は、Wi-FiモデルとLTEモデルで搭載するプロセッサなどが異なる。Wi-Fiモデルの主な仕様は、Intel Atom x3-C3200(1.1GHz)、メモリがLPDDR3 2GB、ストレージが16GB、ディスプレイが7型WXGA(1,280×800ドット)、OSがAndroid 5.0.2。

通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0。カメラは背面が500万画素、前面30万画素。インタフェースは、microUSB×1、USB(pogoピン)×1、microSDスロット×1、マイク/ヘッドホンコンボジャックなど。

LTEモデルはCPUがQualcomm Snapdragon 210(1.267GHz)、OSがAndroid 5.1.1に変更となるほか、前面カメラが200万画素に強化。また通話にも対応する。対応バンドはLTEが2,100(1)/1,800(3)/900(8)/1,700(9)/800(18)/800(19)/850(26)Mhz。W-CDMAが2,100(1)/800(6)/900(8)MHz。GSM/EDGEが850/900/1,800/1,900MHz。SIMはmicroSIM。

駆動時間はWi-Fiモデルが約8時間、LTEモデルが約8.25時間。本体サイズは約W110.9×D189×H8.7mm、重量は約272g。

ZenPad for Business 10

ZenPad for Business 10の主な仕様は、Intel Atom x3-C3200(1.1GHz)、メモリがLPDDR3 2GB、ストレージが16GB、ディスプレイが10.1型WXGA(1,280×800ドット)、OSがAndroid 5.0.2。

通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0。カメラは背面が500万画素、前面200万画素。インタフェースは、microUSB×1、microSDスロット×1、マイク/ヘッドホンコンボジャックなど。駆動時間は約8時間。

本体サイズは約W251.6×D172×H7.9mm~8.9mm、重量は約510g。

ADAM Webコンソールは2016年秋に提供開始

また、ASUS JAPANは「ADAM」を使って、リモートで複数のデバイスの状態を確認、設定の変更、デバイスのロックや初期化などを行うことができる「ADAM Webコンソール」を発表した。こちらは2016年秋からの提供を予定する。ライセンスの形体や料金などは決定次第アナウンスするとしている。