Tポイントで還元するソフトバンク
ソフトバンクの長期割引については、利用料金で貯まる「Tポイント」の倍率が利用年数に応じてアップする「長期継続ボーナス」が適用される。適用にはTカード番号と連携済みで、「スマ放題」データパックに入っていることが条件となる。なお、タブレットやWi-Fiルーターは対象外となる。
契約期間は3年目以降が対象となり、3~10年目までは全コースで倍率2倍、11年目以降は「データ定額パック」の「標準(5)」から上のコースで倍率が5倍に上る(それ以外のコースは2倍のまま)。元々利用料金に対するTポイントの付与率は1,000円につき5ポイント(1,000円に満たない分は切り捨て)、すなわち0.5%なので、2倍になっても1%、5倍になって2.5%となる。仮に毎月8,000円払っているユーザーの場合、ポイントは基本が40ポイント、長期継続ボーナスで80~200ポイント付くことになる。
Tポイントはソフトバンクが主導ではなく、CCCが主導する汎用的なポイントサービスで、多くの業種で採用されている。携帯料金の支払いに使う(1ポイント=1円相当)ことも可能だし、そのほかの買い物に適用することもできる。逆に日々の買い物で貯めたTポイントで携帯電話の支払いを充当することも可能だ。dポイントやau WALLETも同様だが、それらよりも利用可能な範囲は広めなので、ポイントを貯めやすいこと、もしソフトバンクを解約してもポイントをほかに利用可能な点はメリットだといえる(長期利用とは関係ないが)。
J-PHONEやボーダフォン時代まで遡って考えても、ソフトバンクが最も長期ユーザーの割合も数も少ないことは容易に予想しうる。おそらく、iPhone導入後に増えた、10年未満のユーザーが大半だろう。競合2社と比べてあまり積極的な策に見えないのは、そういった点も考慮してのことだと思われる。