デルは6月3日に個人向けPCを7シリーズ発表、同日から順次発売する。液晶ディスプレイが360度回転するコンバーチブル型2in1が4シリーズ、クラムシェル型ノートPCが1モデル、液晶ディスプレイ一体型オールインワンデスクトップPCが2モデルという内容だ。新製品の概要は別記事を参照いただくとして、ここでは発表会の内容をお伝えしたい。
■デル、コンバーチブル型2in1の11.6型/13.3型/15.6型ノートPCを一気に投入 ■デル、個人のエンタメ用途に向けた15.6型ノートPC「Inspiron 15 5000」 ■デル、21.5型と23.8型フルHD液晶のオールインワンデスクトップPC |
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New Inspiron 11 3000シリーズ 2-in-1。日本向けというホワイト筐体は発売が6月21日 |
New Inspiron 13 5000シリーズ 2-in-1。プラ筐体で価格は抑えながらも、なかなかスタイリッシュ |
New Inspiron 13 7000シリーズ 2-in-1。ブラッシュド加工されたアルミボディを使用 |
New Inspiron 15 7000シリーズ 2-in-1。テンキーレスなのでゆとりある配置だ |
7000シリーズの天板部。ブラッシュド加工でかなり高級感のある仕上がり |
左サイド。コネクタ上下の隙間が少ないことからわかるように、本体はかなり薄い。USB Type-CコネクタはDisplayPort端子としても利用可能 |
New Inspiron 22 3000シリーズ オールインワン。ブルーレイドライブ搭載モデルをラインナップに追加 |
New Inspiron 15 5000シリーズ。こちらもブルーレイドライブ搭載モデルを追加した |
店舗販売を強化した結果、個人向けPCシェアは倍増に近い伸び
まず、2016年4月からコンシューマー部門を統括するデルの渡邊氏が現在のビジネス概要について説明。
2015年の2月から打ち出している「『法人向けのデル、直販のデル』だけではない」という、個人向けPCの量販店販売強化が実を結んでいる。2016年・第1四半期の個人向けPCは、パートナー経由の販売が大きく伸びたという。結果、個人向けPCに関して、前年比で販売台数が1.5倍、シェアも3.5ポイント上がって8%と、大幅な伸びを示した。
2016年は3点の戦略を示す。ひとつは「お客様の求める製品の充実」で、具体的にはブルーレイドライブ搭載モデルの製品やカラバリを強化。ふたつ目は「組織体制の増強」で、ビジネスパートナーとの協業を増やし、営業だけでなくマーケティング、オペレーションを含めて直近半年で二倍に増員している。
最後に「広告宣伝投資の強化」。広告の媒体を含めて、様々な投資を強化する方針だ。これらの戦略によって「日本のPC市場を元気にしていきたい」と、市場活性化に対する意欲を語った。
2015年比で、コンシューマーPCの売上台数が50%アップ。シェアは3.5ポイントアップの8%と大きく成長。これは「直販・企業向けのデル」からの改革がうまくいっているということか |
2016年も引き続き、間接販売増強のための施策と、必要とされる製品開発に注視するという |
個人向けInspironの2-in-1とブルーレイモデルを強化
新製品に関しては、デルの合田氏が説明。デルの個人向けPCは5つのジャンルに注力しているが、今回の製品強化はマルチユースとデイリーユースというふたつの部分を強化する。
マルチユースに関しては、スマートフォンやタブレットの利用シーン増大とリンクするように、PCでも写真や情報をシェアすることが、SNSだけでなくリアルの場でもトレンド化している。その動きに合わせて、デルの2-in-1製品も一年で72%と大幅な出荷台数の伸びを示した。
そこで、2-in-1製品を大きく強化。最上位のNew Inspiron 13/15 7000シリーズ2-in-1はブラッシュド加工のアルミボディを採用し、耐久性に優れながらスリムなデザインが魅力だ(Inspiron 13が13.3型液晶、Inspiron 15が15.6型液晶)。赤外線カメラによる顔認証ログイン(Windows Hello)に対応する。また、13.3型のNew Inspiron 13 5000シリーズ2-in-1は、プラスチックボディながらスタイリッシュなデザインの中核モデルだ。
11.6型のNew Inspiron 11 3000シリーズは、約1.21kgからの軽量性と、最長9時間47分のバッテリ寿命を持つ。外へと気軽に持ち出せる製品となっており、カラーリングはポップなレッドとホワイトを用意。特にホワイトモデルは、日本市場の声を本社に届けた結果から生まれたという、欧米市場にはないカラーリング。オプションで同色のマウスも用意される。
デイリーユースのジャンルにおいては、ブルーレイドライブ搭載PCの構成比が高く、2015年は16%だった構成比がこの一年で20%へと延びている。今後も、この流れは継続すると判断した。
そこで、メインストリームノートPCの15.6型Inspiron 15 5000シリーズ、オールインワンPCの21.5型New Inspiron 22 3000シリーズ、23.8型New Inspiron 24 5000シリーズに、ブルーレイドライブを搭載したモデルを投入した。
新製品販促キャンペーンも。8月末までの購入者を対象
最後に、新製品の発売記念キャンペーンに関して渡邊氏が説明。今回の新製品を対象として、2-in-1モデル購入者の中から抽選で500名にNetflixの6カ月視聴クーポンを、ブルーレイモデル購入者の中から抽選で100名に指定映画10タイトルのうち希望作品をプレゼントする。対象の購入期間は2016年8月末で、申し込みは9月末まで受け付ける。期間中、3回に分けて抽選を行うそうだ。