こうしたエリア戦略を語る一方、都心進出についての計画も明かした。意外なことだがスシローは都内・山手線内に1店もない。郊外型店舗にこだわり、ロードサイドを主戦場に出店してきた。唯一、東京・新橋に「スシロー つまみぐい新橋店」をかまえるが、同店はスシローを運営するあきんどスシローの店舗ではなく、スシローGHD傘下のスシロークリエイティブダイニングの出店によるものだ。
水留氏は「山手線内へのスシローの出店は9月」と明かしたが、詳しいロケーションや店舗の特徴などについては「後日に報告します」と話すにとどめた。ただ、クリエイティブダイニングが展開する「七海の幸」「つまみぐい」での成果を反映させるとだけした。水留氏によるとクリエイティブダイニングは単に店舗を運営するのではなく、R&D(研究開発)の役割を担わせているという。このR&Dで得た成果が山手線内のスシローに反映され、ファミリーを意識した郊外型店舗とは異なる路線の店舗が誕生することになるだろう。
一大消費地である都内の、それも昼間人口がもっとも多い山手線内に店舗がない状態でスシ市場ナンバーワンとなったスシロー。山手線内は江戸前寿司の個人店が多く、一筋縄ではいかないだろうが、どのように戦っていくのか気になるところだ。
