米Pebble Technologyは5月24日(現地時間)、ウエアラブルデバイス「Pebble Core」を発表、Kickstarterキャンペーンを開始した。GPS、Wi-Fi、Bluetooth、3Gデータ通信などを内蔵。ランニング/ジョギングのトラッキング、音楽再生、音声メモといった機能を備える。同社初のスマートウォッチ以外の製品であり、またPebbleのOSではなく、Androidを採用した初のPebble製品だ

Pebbleウオッチがスマートフォンのコンパニオンデバイスであるのに対して、Coreはスマートフォンを持ち歩くことなく、ジョギングや運動の時に必要な機能を利用できるようにするデバイスだ。四角い本体にクリップを備えており、スポーツウエアに装着できるぐらい小型・軽量だ。表にボタンが二つ、側面にヘッドフォン用の3.5ミリジャック、ハードウエア拡張ポートを備える。

Coreは4GBのストレージを内蔵しており、Wi-Fi経由で同期した音楽などをオフラインで再生できる。また3Gデータ通信を用いて、Spotifyのプレイリストにアクセスして音楽をストリーミングで聴ける。緊急時に位置情報を含めて助けを呼ぶSOS機能も備える。

ランニング/ジョギング時にはGPSがユーザーの位置を正確にトラッキングし、距離やペースが記録される。RunkeeperやStrava、Google Fitといったフィットネスサービスをサポートしており、Wi-Fiに接続した時にデータ同期が行われる。音声ノートは運動中に思いついたアイディアなどを、その場で音声で記録できる機能だ。

ランニング/ジョギング向けのウエアラブルデバイスである一方で、CoreはAndroid 5.0、2つのプログラマブルボタン、ハードウエア拡張ポートを搭載した小型コンピュータでもある。GPS、Wi-Fi、Bluetooth、3Gデータ機能、マイクも使える。PebbleはSDKを用意し、Coreをオープンに展開する計画だ。たとえば、電灯のオンオフ、スマートロックの操作、Uberへのワンボタン・アクセスなど、Coreが小さなウエアラブルコンピュータとして成長する可能性にもPebbleは期待している。

充電は、Qi準拠のワイヤレス充電で行う。バッテリー動作時間は最大9時間 (位置トラッキングとオフライン音楽再生)。価格は99ドル、Kickstarterの支援者には69ドルで提供する。出荷開始は2017年1月を予定している。